効果
クラウドによって、その日その場で解決できることが増えた
『クロッシオン』導入後は次のようなフローで勤怠管理を行っています。①出勤時刻・退勤時刻に社員がスマホやPCから打刻。→②打刻された勤怠データは自動的に集計。→③打刻漏れがあればスマホやPCから修正。→④データは上長がWEB上で承認。→⑤集計・承認された勤怠データが担当の藤岡氏・西郷氏のもとに。
これによってペーパーレス化が実現。クラウドによって社員・上長・コーポレートチーム2名の情報共有がスムーズにできることで、締め日を待たずに打刻漏れを本人に伝え、その後の上長承認もスマホやPCから実行できます。
「以前は勤怠を締めた後に打刻漏れを発見し修正・承認を行っていました。しかし今では打刻漏れがあれば、それを知らせると社員は外回りの最中でもスマホで修正し、そのデータを上長はすぐに承認できます。私の立場から見ると、打刻漏れを発見した日のうちに、その場で解決できるようになりました」(西郷氏)
テレワークで自宅から勤怠管理ができる安心感
場所を問わず外出先でも打刻・各種申請・承認・確認ができるクラウドサービス『クロッシオン』は、テレワーク環境を整えることにも貢献できています。同社ではコロナ禍を契機にテレワークを本格的に採用。『クロッシオン』の導入は、現場・上長・コーポレートチームの3者の立場それぞれにメリットをもたらしている。
「勤怠データを取りまとめる私自身も自宅から対応でき安心です。小さな子供がいるため急遽出勤が難しくなる場合があり、それが給与の締め日あたりだと、以前ならかなり焦るような事態でした。しかし今なら自宅から処理できます。絶対に出社しなければというプレッシャーがなくなり、気持ちの疲労度は変わったと思います」(西郷氏)
目を酷使するデータの突き合わせ作業からも解放
疲労度の軽減は『クロッシオン』導入で得られたメリットの一つになっています。以前Excelで管理していた頃は、締め日の後に有休や早退の申請書を並べ、Excelデータと突き合わせて日付や残日数の管理をしていました。2つのデータを見比べ、有休の日付の違いなどを目視で拾っており、確認のため再度データを見比べる作業を繰り返していました。
「この地道な突き合わせ作業が、大変だったんです。しかし『クロッシオン』の導入で、以前のように目を凝らして確認しなければならない作業が減ったことも、個人的にはメリットを感じている点です」(西郷氏)
現在は『クロッシオン』に蓄積された勤怠データを、条件を設定して抽出し確認できます。特定の社員の有休残日数の確認や日付の相違のチェックなども簡単にできるようになりました。一方で有休の付与も自動でできるため、ヒューマンエラー防止にも効果的だと評価されています。
勤怠の見える化で、自身の働き方を振り返ることにも効果は波及
もともとは法改正に基づいた就業規則変更に伴う『クロッシオン』の導入でしたが、同社の「働き方改革の実現」についても大きく貢献しています。まず事業場外みなし労働時間制を廃止。1分単位の残業計算、給与計算期間内での振替代休処理の実施を実現しています。これによって社員たちの意識も変わったそうです。
「わかりやすくいえば、『クロッシオン』によって自分の勤怠状況を可視化しやすくなり、社員が自分の働き方を振り返りやすくなったのかもしれません。1分単位で残業代が支払われる安心感が生まれた一方で、今の働き方や時間の使い方、効率をあらためて考えるきっかけになったのではないでしょうか」(広報担当・水野氏)
社員の意識の変化は実際の数字にも表れています。就業規則の変更に伴って勤務時間が30分短縮し、当初はある程度の残業を想定していたそうです。しかしこの見える化が功を奏したのか、社員の残業時間は以前に比べて減っているそうです。
コーポレートチームの藤岡氏も時間の使い方に変化が表れました。
「『クロッシオン』導入で勤怠管理にかける時間を節約できたのは事実です。私は採用担当もしており、以前なら考えにくいことですが、今では給与計算の時期に面接のアポを入れる余裕が生まれています」(藤岡氏)
なお、冒頭で西郷氏が「以前は打刻漏れがない月はなかった」と当時を振り返っていましたが、現在、打刻漏れの件数は大幅に減ったそうです。「『クロッシオン』の新機能で、打刻漏れのエラー表示が以前より視覚的にわかりやすく表示されるようになり、月締めのポップアップで注意喚起できています」(西郷氏)
今後の展望と課題
クロノス社より
浅間商事株式会社様では今後、HR系のソフトの導入や管理業務の自動化で、より効率的な業務運営を目指しています。ミッションである『中小企業のはたらき方を効率的で安心なものとする』その提案において、クロノスの『クロッシオン』も、その選択肢の一つとなれるように今後もクロノスでは技術力・サポート力をより一層磨いてまいります。